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きりゅう

お土産屋でのアルバイト

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 大学時代、お土産屋で店番のアルバイトをしていました。私が通っていた大学は観光地にあり、大学周辺にはいくつかの観光名所とそこに来る観光客向けのお土産屋が並ぶ商店街がありました。その中でも著名な歴史ある観光名所のそばにあるレトロな商店街の半ばに佇む由緒正しい個人商店が私のバイト先でした。個人の小さなお店ながら品ぞろえは豊富、銘菓や地域特産の工芸品などのポピュラーなものから、経営者ご一家の趣味の骨董品や仏像まで幅広く取り扱っていました。
 朝昼夜の3交代制で基本的に夕方から夜にかけての勤務する学生バイトが2人、朝昼はパートの主婦おふたりが担当。とはいえ結構融通が利くところだったので、誰かの都合が悪ければ他の人が穴を埋める形で対応して、全員の都合がつかなければ店主さんが対応することになっていました。前のシフトの人の都合がつけば遅れて出勤も可。私も講義で遅れそうだと昼のシフトの方に連絡して1時間長めに入ってもらい、代わりに朝昼の方の都合がつかないときに空きコマであれば出勤してお互い助け合っていました。もちろん大学生同士でも助け合い、お互いのゼミなどの都合によってシフトを急遽交代したり、お盆の時期や正月などは交代で1週間連勤していました。
 時給は当時の周辺の相場と同等。そして基本的に一人勤務。お客さんへの対応はもちろん仕入れ先の業者さんへの発注品入れ品出し、掃除に地域の回覧板や行事の参加まで自分が受け持っている時間はすべて自分で対応していました。
 観光客向けの商売なので季節によって忙しさはまちまちででしたが、お客さんが0でも団体客数十人を一人で回しても金額は一定。休日に働いてなんぼなので年末年始や祝日手当ももちろんありませんが、販売ノルマもなし。店長さんは話し好きの優しく気前のいい方で、お正月にシフトに入ったときはバイト代に上乗せしてお年玉まで頂きました。季節によっては恵方巻きや雛あられ、柏餅などの食べ物を差し入れてくださったりしました。差し入れを頂きながらいろいろなお話を聞いて時代の違いを感じたり、お店や観光地が辿ってきた歴史に思いを馳せてみたりする日もありました。
 色々な人と触れ合いながら季節や時代の移り変わりを肌で感じられるいいバイトだったと思います。

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最終更新日:2015-04-19 20:15

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